金型洗浄剤とは?成分・種類・使い方!

金型洗浄剤とは

金型洗浄剤とは、金型に付着した強固な汚れを取り除く事のできる薬液です。

金型は使うたびに徐々に表面が汚染されていきます。 付着する汚れは、ゴム樹脂成分の付着・焼き付き、加硫剤、離型剤、錆など多岐にわたります。もし、汚染された金型を洗浄せずに使い続けたら、成型不良、寸法違い、離型性の悪化などを引き起こしてしまいます。
そのため、洗浄工程の最適化は品質維持、生産の効率化の面から極めて重要です。
金型洗浄方法にはショットブラスト洗浄、レーザー洗浄などもありますが、弊社ではアルカリ洗浄剤を使ったウェット洗浄を推奨しています。

金型洗浄剤の成分

弊社の金型洗浄剤には、アルカリ剤、界面活性剤、キレート剤、水が含まれています。

・アルカリ剤: 様々な汚れを分解する力があります。
・界面活性剤: 洗浄剤の表面張力を下げ、金型の隙間に入りやすくします。汚れを液中に分散させます。
・キレート剤: アルカリ液中で錆を取る力を発揮します。

※非劇物製品はKOHを5%未満、劇物製品はKOHを5%以上含んでいます。

金型洗浄剤の使い方

洗浄剤を使った洗浄には様々な方法があります。 強固な汚れを取るためには、化学的作用だけでなく、物理的作用も欠かせません。 超音波、ブラッシングとの併用が効果的です。

(1)かけ洗い

 熱い状態(金型温度100℃程度)の金型に洗浄剤をかけます。
 汚れが軟化遊離します。汚れの酷い箇所は必要に応じてブラッシングしてください。
 洗浄剤が乾かないうちに水洗いして下さい。
 ※かけ洗いした液は繰り返し使えます。使用液を抜き取れるよう、排水ドレンの取付けを推奨します。

(2)浸漬洗い

 洗浄槽に洗浄剤を入れて加温します。(70℃~)。 金型を洗浄槽に浸漬し洗浄します。
 洗浄中、汚れが遊離してきます。金型を引き上げ、汚れの取れていない部分をブラッシングしてください。
 洗浄剤が乾燥する前に水洗いして下さい。
 ※加温により水が蒸発しますので、適時、水を補給し液面調整をして下さい。

(3)電解洗浄

 電極と金型間に通電すると、洗浄剤が電気分解し、金型から気体が発生します。
 この気体によって汚れを取る洗浄方法です。
 洗浄剤が乾燥する前に水洗いして下さい。
 ※超音波との併用が効果的です。

(4)シャワー洗浄

 回転させた金型に洗浄剤を高圧スプレーする事で汚れを取る洗浄方法です。
 全自動タイプで回転ステージの上に金型を載せて、スイッチを押せば、洗浄、水リンスまで自動で行えます。
 毎回同一条件で洗浄出来る比較的簡単な洗浄方法です。
 ※事前に洗浄剤温度、スプレー圧、洗浄時間の条件設定が必要となります。

金型洗浄剤の種類

弊社では、それぞれの洗浄方法に適した洗浄剤のラインナップを数多く取り揃えています。

金型洗浄剤
製品名 性状等 主な用途及び実績 特徴 使用方法 関係法規
液温 濃度 用法 毒劇法 消防法 PRTR
KR-303 強アルカリ性

ゴム成型金型の洗浄

カーボン汚れの除去

脱脂洗浄 等

強力タイプ 常温~85℃ 原液~希釈可 浸漬・掛け洗い 劇物
KR-303H 強アルカリ性 KR-303の自動洗浄機用 強力タイプ 80℃~85℃ 原液~希釈可 スプレー洗浄 劇物
KR-6130 アルカリ性 樹脂成型金型の洗浄 毒劇物取締法 非該当 常温~80℃ 原液~希釈可 浸漬 該当
KR-6140 アルカリ性

ゴム成型金型の洗浄

樹脂成型金型の洗浄

アルミ及び亜鉛ダイカストの 金型洗浄

毒劇物取締法非該当

常温~85℃

原液~希釈可

浸漬・掛け洗い

ハケ塗り

KR-6150 強アルカリ性

ゴム成形用金型の洗浄

水洗後のシミ出し対策品

カーボン汚れの除去

脱脂洗浄 等

水溶性

常温~85℃ 原液~希釈可 浸漬/掛洗 劇物
KR-501 アルカリ性 アルミ製金型の洗浄

水溶性

毒劇物取締法非該当

50~70℃ 原液~希釈可 浸漬/掛洗 該当
DA-300 強アルカリ性

アルミ及び亜鉛ダイカストの 金型洗浄
(金型に付着したアルミを除去)

アルカリ成分がアルミに反応し
アルミを溶解
常温 ~85℃ 原液~希釈可 浸漬・ハケ塗り 劇物
E-7200 アルカリ性

樹脂成型用金型の洗浄

ガス焼け、バフカス、スマット除去

水溶性

電解洗浄用

常温~50℃ 原液 電解(洗浄機)
中和剤(アルカリ水中和用)
製品名 性状等 主な用途及び実績 特徴 使用方法 関係法規
液温 濃度 用法 毒劇法 消防法 PRTR
M-501 強酸性

水系アルカリ洗浄剤、水洗水の中和

(KR-303原液と1:1.3で中和)

汎用タイプ

中和時の析出物なし

常温 原液~希釈可 使用液に混合
KR-303
製品名 KR-303
性状等 強アルカリ性
主な用途及び実績

ゴム成型金型の洗浄

カーボン汚れの除去

脱脂洗浄 等

特徴 強力タイプ
使用方法 液温 常温~85℃
濃度 原液~希釈可
用法 浸漬・掛け洗い
関係法規 毒劇法 劇物
消防法
PRTR
KR-303H
製品名 KR-303H
性状等 強アルカリ性
主な用途及び実績

KR-303の自動洗浄機用

特徴 強力タイプ
使用方法 液温 80℃~85℃
濃度 原液~希釈可
用法 スプレー洗浄
関係法規 毒劇法 劇物
消防法
PRTR
KR-6130
製品名 KR-6130
性状等 アルカリ性
主な用途及び実績

樹脂成型金型の洗浄

特徴 毒劇物取締法 非該当
使用方法 液温 常温~80℃
濃度 原液~希釈可
用法 浸漬
関係法規 毒劇法
消防法
PRTR
KR-6140
製品名 KR-6140
性状等 アルカリ性
主な用途及び実績

ゴム成型金型の洗浄

樹脂成型金型の洗浄

アルミ及び亜鉛ダイカストの金型洗浄

特徴 毒劇物取締法 非該当
使用方法 液温

常温~85℃

濃度

原液~希釈可

用法

浸漬・掛け洗い

ハケ塗り

関係法規 毒劇法
消防法
PRTR
KR-6150
製品名 KR-6150
性状等 強アルカリ性
主な用途及び実績

ゴム成形用金型の洗浄

水洗後のシミ出し対策品

 

カーボン汚れの除去

脱脂洗浄 等

特徴

水溶性

使用方法 液温 常温~85℃
濃度 原液~希釈可
用法 浸漬/掛洗
関係法規 毒劇法 劇物
消防法
PRTR
KR-501
製品名 KR-501
性状等 アルカリ性
主な用途及び実績

アルミ製金型の洗浄

特徴

水溶性

毒劇物取締法非該当

使用方法 液温 50~70℃
濃度 原液~希釈可
用法 浸漬/掛洗
関係法規 毒劇法
消防法
PRTR
DA-300
製品名 DA-300
性状等 強アルカリ性
主な用途及び実績

アルミ及び亜鉛ダイカストの 金型洗浄

(金型に付着したアルミを除去)

特徴 アルカリ成分がアルミに反応し アルミを溶解
使用方法 液温 常温 ~85℃
濃度 原液~希釈可
用法 浸漬・ハケ塗り
関係法規 毒劇法 劇物
消防法
PRTR
E-7200
製品名 E-7200
性状等 アルカリ性
主な用途及び実績

樹脂成型用金型の洗浄

ガス焼け、バフカス、スマット除去

特徴

水溶性

電解洗浄用

使用方法 液温 常温~50℃
濃度 原液
用法 電解(洗浄機)
関係法規 毒劇法
消防法
PRTR
M-501
製品名 M-501
性状等 強酸性
主な用途及び実績

水系アルカリ洗浄剤、水洗水の中和

(KR-303原液と1:1.3で中和)

特徴

汎用タイプ

中和時の析出物なし

使用方法 液温 常温
濃度 原液~希釈可
用法 使用液に混合
関係法規 毒劇法
消防法
PRTR

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